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TOYOの技術者

設計から完成まで数カ月。技術者は製造ラインを作る総司令官

設備の大きさは用途によって異なりますが、高さ1~3m・幅2~3m・長さ5~10mぐらいのものが多くなっています。設計段階から作り上げるまで、最低でも1ヵ月、長いと4~5ヵ月。その間、技術者は数々の失敗に泣きながらも、完成したときの大きな喜びを夢見ています。製造ラインを作る総司令官としての誇りと責任がそこにはあるのです。

1台1台が技術者の作品

1台1台が技術者の作品

どんな機械なの?

どんな機械なの?
  1. 1内側に表面処理をして、粉末薬が滑りやすくフィルムが熱溶着しやすい工夫も。
  2. 2従来のグラム計測ではなく、容量計算を採用。1/100グラム単位精度での計量が可能。
  3. 3粉末注入にあわせて溶着速度を調節する。早すぎても粉末が空気中に逃げてしまう。
  4. 4一度に数枚包装する多列式を採用。1分間に千数百枚生産できる高速化を実現した。
  5. 5分包品を1枚、1枚、センサーでチェック。規格外のものは自動的に除く装置も開発。
  6. 6電気制御装置で製品数も正確にカウント。故障時には、箇所を知らせるシステムも。

製造工程の流れ

実際に、粉末薬(胃腸薬・カゼ薬など)の製造ラインを例にとって、その内容を見てみましょう。まず、医薬品メーカーから依頼が来ます。そこで、粉末の形状・大きさ・内容量、包装材の種類、生産効率、設置面積など、ニーズを聞き出します。

次に、それをもとに自分なりのアイデアを練ります。内容量の計量方法から包装の形状・方法、機械の寸法、包装速度まで、すべてを考慮した設計図面を描きおこします。そして必要な機械部品を協力会社に外注手配。納品後、調整を繰り返しながら製造ラインの組み立てを指示していくのです。

設計室。ここから作品が生み出される

設計室。ここから作品が生み出される

なかでも難しいのが包装段階での調整。粉末は空気に触れると飛び散ってしまいます。そこから、ならば袋を作ると同時に粉末を包装すればいい、という発想が生まれました。何度もテストを繰り返し、そのタイミングを見つけ出すことに成功。こんな瞬間に技術者は仕事の喜びを実感するのです。

正確な容積計量を行う

正確な容積計量を行う

このようなことが、ベテランばかりでなく2年目技術者でもやれるチャンスがあります。なぜなら入社後1年間、先輩について実際に製造ラインを作るので、包装する内容物(主に粉末)・包装材の特性や包装技術の知識を、失敗を経験しながら体得していけるからです。そこから自分なりの発想を生み出し、少しずつイメージどおりの「作品」が作れるようになっていくのです。

機械の動作は絶妙のタイミングだ

機械の動作は絶妙のタイミングだ

どうやって包装するの?

たとえば、キャベ2などの粉末薬。どんな機械でどのように包装されているか知っていますか?東陽機械の技術者たちは、設計段階から製造までその大きさ・形・内容物にあわせて、試行錯誤を繰り返しています。そんな精密機械を支える「くるんぱ」技術を教えましょう。

  1. 巨大な透明のラップのようなフィルムを、両側からピッタリと密着して回転させる。

  2. 袋の底部分を閉じると同時に、上部から粉末注入機がスーッと降りてくる。
    100℃~120℃で熱溶着する。

  3. 粉末注入機が袋の内部に触れるやいなや、一瞬のうちに粉末がシャーッ、と入れられる。

  4. 粉末が細かいので空気中にもれやすい。上部を密閉し、同時に注入機を抜くのが難しい。

  5. キャベ2の完成!

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